4/30/2013

告知

グループ展の告知です。同じ日(5月11日土曜日)に全く違う場所で2つ。ひとつはパサディナでもうひとつはローリングヒルズ。110フリーウェイの両端です。たまたま同時期に誘われて、個展も終わって、でも作品は残ってるし、テーマもなんだかしっくりきたし、せっかくだし、いいかぁと思って出すことに決めました。
おかげさまで先週末はその搬入やらでLA中を走り回ってました。ふだん車なんて全然乗らないんだけれど、ほんとよく走ったなぁ。ちなみにオープニングは両方同時にはどうしてもいけないと思うのでローリングヒルズの方に行くと思います。

I have two group shows coming up for next month. On the SAME day. May 11th Saturday. One in Pasadena, the other in Rolling Hills. At the two opposite ends of 110 Free way. I can't be at two locations at the same time, so I have made the decision to be at the one in Rolling Hills for the opening, just so you know.

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まず一つ目はパサディナ。
タイトルは All Things Bright and Beautiful。 明るく美しいもの?って言われても、広すぎると思ったのだけど、要するに自然だとか動物だとかって言われたので、まぁそういうことなんだろうね。このギャラリーは展覧会をまだ見たことがなく未知数だけれど、アーバンで少しアングラな雰囲気。キュレーターの方とのメールのやり取りや会った印象がとてもよくて、きっちりとオーガナイズされてる感じがして安心しました。やっぱりグループ展はその辺りがないがしろになっている場合が少なからずある気がするので、作品を預ける身としては大事なことだと思うのです。

What: All Things Bright and Beautiful. A group show of art dealing with nature and animals.
When: May 11th - June 7th. Opening on May 11th. 6:30pm-9:30pm
Where: Flower Pepper Gallery. 121 E. Union St, Pasadena, CA 91103
Gallery Hours: T-Sat: 11:30am-7:30pm. Sun: 11:30am-6pm
URL: www.flower-pepper.com

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そして二つ目はローリングヒルズ。
タイトルは Imagined Realities。New Media つまりはデジタルを使ったアートで、ギャラリーディレクターが気に入ってくれて”Beauty and Sorrow” をフライヤーに使っていただきました。このギャラリーはYuも何度かグループ展に参加していて、いつも全体として考えられた良い展覧会をするなぁと思っていたので、少し期待も大きめ。一人一人のアーティストのスペースを広めにとってくれるのもありがたい。場所は僕らの生活圏からはかなり遠いのだけど。

What: Imagined Realities. A group show of digital media art.
When: May 11th - June 26th. Opening on May 11th. 6:00pm-9:00pm
Where: PS Zask Gallery. 550 Deep Valley Drive #151. Rolling Hills Estates, CA 90274
Gallery Hours: T-F: 1-6pm, Sat: 11-6pm, Sun: 12-4pm
URL: www.pszaskgallery.com



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4/27/2013

集合

There Will Be a Gathering. この作品はもともとカバの絵の一部だった。でもそれぞれの絵をシンプルにしたくて2つに分割することに。テーマは愛です。言葉にするとどうしても安っぽくなってしまったり、意味合いが薄れたような気になってしまうこのテーマ。それでもこれなしでは生きてゆけない。と、なんとなく肌では感じるもの。
もともとは無鉄砲に突き進むカバを後ろで支える愛に溢れた世界、可能なのかはわからないけれど僕が漠然と夢みるみんなが共鳴し共存できる世界のようなものを、とくにカバとその上にまたがる女の子のために描きたかったのがはじまり。保証はできないけれど、これでひとまずやってみようと思える心の支えのようなものがこれを通して思い描ければいいなと思う。

ところで、今日誕生日でした。美味しいものをたくさん食べました。いい天気だったなぁ。

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4/22/2013

おわりとはじまり



応援ありがとうございました。昨夜クロージングレセプションも無事済んで、6週間の個展が無事終了しました。とても刺激的な時間を過ごすことができて、これからも面白楽しくやっていけそうな予感。今届けたいと思うものをとにかく創るっきゃない。そして、創りたいと思う気持ちがまだまだあることに感謝です。でも、とりあえずその前に今日はゆっくり休みます。

Thank you for all the support for my show for 6 weeks. It successfully ended last night. I was inspired by so many people before and during the show, and I am certain the inspiration will continue.  I'm grateful that l still feel like creating, but for today I will just rest and enjoy my Sunday.


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4/19/2013

カバの愉快な人生

Joyous Life of Hippopotamus. 今回の個展で一番売れた作品。テーマは喜び、楽しさ、勇敢さ、無鉄砲さ、自然の偉大さや、それに立ち向かう無謀さ、またその面白さ。そんなところかな。とにかく強大な力に対して恐れずに立ち向かっていく何かの生き生きとした姿が頭を離れず、それをけっこうそのままストレートに形にしたらこうなった。今回の作品群の中で一番ポジティブなんじゃないだろうか。

自然は強大だ。時として無慈悲で残酷にもみえる。それは自然に限らないかもしれない。自分の未来と運命を思い、その強大さに不安と恐怖に心が覆われる時だってある。そんな時、自分のいる場所、するべきこと、支えてくれる人、もしくは自分自身、そんないろいろな物事の中から迷いなく信じられることが一つでもあったなら、それを一度信じきってみるのもいいかもしれない。そうしたらこんな無鉄砲にみえる状況の中にもなにか楽しさがあるかもしれない。そのあとのことはあとで考えればいいじゃないか。

個展終了まであと2日。20日土曜日にクロージングのイベントします。


Space Art Center
1506 Mission St. 
South Pasadena, CA 91030
626.441.4788
Gallery Hours: 
Tue - Fri 12pm-6pm Sat 12pm-5pm


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4/17/2013

まるで色のない世界で

At a Place With Almost No Colors。主な題材は生と死。恐怖は人にいろいろなものをみせる。しかし恐怖から目を背けるとその恐怖心そのものが一人歩きをして、もともとそこにあったはずのものを歪めてしまう。恐怖は恐怖として受け入れると、また違うものが見えてくる。そんな気がする。なんか思うことはいろいろあるのだけど、まだうまく言葉にはならないなぁ。なぜか目に浮かぶのは静かなひっそりとしたまるで色のない世界。



今週の土曜日で3月から6週間続いた個展が終了します。
20日の土曜日夜7−9時に簡単なクロージングレセプションをします。
どのようにパソコンで色付けしているのかというリクエストが多かったので、ちょっとしたデモンストレーションをさせてもらおうと思ってます。
興味のある方はぜひ!


Space Art Center
1506 Mission St. 
South Pasadena, CA 91030
626.441.4788
Gallery Hours: 
Tue - Fri 12pm-6pm Sat 12pm-5pm


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4/02/2013

曖昧で力強い/Beauty of Gray



この作品、にも一度取り上げたけれど、その時はオープニング前だったのであえて全体像を伏せていた。その時に書いたのは悲しさと美しさの境界線とその共存、また僕にとっての言葉の曖昧さ。だから、こうして言葉で解説することは、もしかすると、とても矛盾していて、蛇足的なことなのかもしれない。

なぜ、こんな回りくどいことをしているのか、自分でもよくわからない。でも、おそらくその曖昧さ、矛盾、世の中のグレイな部分、そういうものを形にしたかったのがこの絵で、蛇足とわかっていても、こうやって付属的な言葉を添えることで、少しでも多くの人に伝わってほしいと思ったのでこうして書いている。

世界の美しさ、偉大さ、汚れ、痛み、悲しみ、そういうものが渦を巻いている。そういうものがどう見えているかはその人のそれまでの経験や体験に基づいていると思っている。そういう感覚的でグレイなものを、グレイなままダイレクトに魂に伝えていきたいと思うとき僕にとっては絵がその鍵を握っている。絵画や音楽や踊り、一つの言葉ではなくて物語全体で語りかける小説や映画、もしくは詩など、どんな小さなものでも何かを創り出そうとするエネルギーには、その源泉に曖昧だけれど力強い意思のようなものがあり、それをたどっていくとすべて同じところにたどりつくような気さえする。そして、そうやって出来たものから刺激された心でまわりをみてみると、身の回りすべてのものに同じ意思が宿っているような感覚に襲われる。そういう刺激は実はそこら中に潜んでいて、それはスポーツであったり、食べ物であったり、空や海や木々や動物などの自然物であったり、人との会話や笑いであったり、芸術であったりする。そんな刺激を僕はこの絵を通して創り出したかった。


     The world is filled with beauty and sorrow. The differences between such things are sometimes vague and gray, and they appear differently depending upon how you are feeling today, what you experienced yesterday, and what you expect for tomorrow. I wanted to express those differences, similarities, vagueness, and contradictions, and I wanted to represent them as they are. Without being clear about what's right or wrong. I wanted to show the color of gray as gray. 
     For me, art is a way to communicate such grayness. It leaves the room for the viewer to participate. When an artist creates art, a musician plays the music and a dancer dances, or a writer and poet write stories and poems, it seems to me the energy to create things all leads to the same origin. Very powerful yet ambiguous. Even when two artists created paintings with completely opposite concepts, the source is the same. They only try to express something they can't express otherwise. When my mind gets stimulated by such creations, I'd start to feel like everything in this world leads to the same core and the wall that separate me from the rest of world would start to disappear. Once you become aware of the sensation, you realize such stimulation is in fact not only limited to art but also many other things, such as food, sports, laughters of people, a color of sky or ocean, a flying bird, a running dog, a sleeping cat, or even a falling leaf of a tree. I'm wishing my art to be a trigger to become aware of those many wonderful sensations in life.


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