5/31/2013

イカリのえねるぎ

少しだけ落ち着いたところで、いま新しい作品作りをしているのだけど、なかなかまとまらない。ラフスケッチの中からまぁこれは違うかなと思っているものをあえて載せてみた。ただのボツとして消え去るのも少しだけかわいそうだし。

今考えていることは怒りについて。怒りの衝動に振り回されたり、そこから溢れ出るいろんな感情のせいで大事なことが見えなくなってしまうのはもちろん嫌だけれど、怒りという感情がそこにある以上、それにもやはり意味はあるのだと思うわけで。それの持つエネルギーはなかなか強いものだと思うわけで。ならばその源泉を見極めて利用できるのならば利用しようと思ったりするのです。

人から聞いた話ですが、何かに対して衝動的に怒りを感じる時、はじめの90秒は反射的に脳から怒るための物質が分泌されるので、しょうがないというか、生理的生物的現象というか、そういうものだけれど、そのあとも怒り続けるという行為は、そのはじめの90秒が終了したのちに自分でその物質を出し続けるという選択を意識的もしくは無意識的に行っているということらしい。つまりはたった90秒、その生まれてきた怒りの感情を見極めることができれば、何か違うものを感じることになるのかもしれない。

まぁ考えれば良いというわけでもないけどね。
時には本気で怒る。でも、自分の中での公正さが(社会とか立場とかそういうことよりもあくまで自分の中での公正さが)間違ってるって少しでも気づいたならば恥ずかしがらずに立ち止まる。そしてそれを認めて受け入れてしまおう。と自分に言い聞かせてみる。

さて続きを頑張ろう。




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5/30/2013

インタビュー



今Rolling Hillsでやってるグループ展で会ったライターさんに少し前に記事を書いてもらったのだけど、今回あらためてインタビューしてもらいました。英語だけど。
そのグループ展の関係でいくつかのローカルの新聞みたいなものにも載ったらしいのだけど、手元にないのでどれにどのように載ったのか未だ不明。
でもこうやって少しでも多くの人に見てもらえる機会が与えられるというのはうれしいかぎり。

http://thisissouthbay.blogspot.com/2013/05/meet-kazu-tabu-i-met-kazu-tabu-at-group.html




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5/26/2013

Figure Drawing #47

今日も行ってきました、ワークショップ。モデルさんはものすごくよかったなぁ。きっと60歳ぐらいだと思うんだけど、ものすごく柔軟で、動きに自然な流れと落ち着きと貫禄と意外性もあった。でも、自分の絵を描くための精神状態はガタガタだった。早く今のよい瞬間を絵に描き写したいと焦ってばかりで全然大事なところを捉えられず。まぁこういう自分の心の調子を見れるというだけでも意味のある行為だとは思うのだけど、やっぱりよいと思った瞬間をよいと思える形で残したい。




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5/25/2013

Artist Talk

 
今週の日曜、5月26日、今参加しているローリングヒルズでのグループ展でちょっとしたArtist Talk(講演?)があります。時間は5−7PM。
僕もちょっとした事を話させてもらいます。興味のある方はぜひ。
さて、どんなことを話そうか。あまりがっちり準備してもうまくいかないので、少しだけ準備してあとは流れに任せよう。

I'm having an artist talk this Sunday 5-7pm at Zask Gallery in Rolling Hills. If you are interested, please join us!


http://www.pszaskgallery.com/




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5/23/2013

そら




風景画の練習。ボスが最近日本のアニメの背景画の本を買ったらしく、とくに色使いが気に入ったといってこんなアーティストを日本で見つけれないかと訊かれた。日本のアニメの背景画は本当にレベルが高いと思うし、ましてや本に載るレベルの人が正直うちのAnimaticの背景をやりたいとも思えないし、そんな人たちが簡単に見つかるとも思えない。
というわけで、ボスのニードに自分で答えられればいいんじゃないかと思い空いた時間を利用して練習してみた。
といっても本当にアニメのような繊細な完成度の高い絵は僕にはまだ全然描けないのでまずはラフなスタイルでクイックに。いや違うな。ちゃんと描こうと思ったのに、気づいたらいつもの癖でこうなっていた。こういう絵の方が実際この業界は需要が高いけど。
その本も空が主な題材であったし、自分も描きたかったので、いくつか違う雰囲気の空を描いてみました。色の雰囲気はまぁまぁ似せることができたような気もするけど当然ながらはじめからそんなにうまくはいかない。要練習。でも風景は描いていて気持ちがいい。



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5/22/2013

橋の下Tシャツ完成


Tシャツづくり30枚終わりました。当初はもっと統一のフォーマットで色とか細部だけ変えてやるつもりだったんだけど、すぐに飽きて、これではつくってて面白くないし、きっと伝えたいものも伝わらないと予定変更。一枚一枚無心でTシャツと向き合った結果、それなりに豊富なバリエーションになったんじゃないかと。それぞれの人がお気に入りの1枚を見つけてくれたらいいなぁ。買いたい人は豊田の橋の下へ〜。ちなみに僕のメインの芸術作品もスライドショーで流しますよ〜。


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5/21/2013

久々のFigure Drawing #46

久しぶりのドローイングのワークショップ。今年初めてだ。
今年始まってからずっと忙しかったからなぁ。
これを第1週にこれから5週間のセッションです。

まぁ久しぶりだからうまく描こうという強い意気込みもなく、しかも先週末は2日とも1日中Tシャツづくりに励んでいたのでクタクタで、ふわっと行ってふわっと描いてきた感じ。まぁ出来も可もなく不可もなく。

このモデル前にも何回か描いたことあるのだけど、あいわらず少し笑いを堪えていたり、ひどいときは少しだけ吹き出したりする。べつにいいんだけど、描いていて妙な気分にはなる。自分が裸でいることを俯瞰でみて面白くなるのかな。



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5/17/2013

ひさびさに仕事用の絵



最近は自分の絵のことは忙しいけれど、会社の仕事は暇だ。うちの会社のウェブサイトのポートフォリオページのアクセス解析を行って一番アクセスの多かったAlberto Cellettiのデジタルマーカー?のようなスタイルの絵をもっと増やせと言われたので描いてみた。こういうラフさを残したスタイルは好きだし、得意な方だと思う。でもさ、アルベルトはアルファベット順で一番上に来るからアクセス多いっていうのもあるよね、たぶん。



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5/14/2013

Tシャツ作り




僕の地元豊田市で来月に行われる橋の下世界音楽祭のためにTシャツを製作中。
1枚1枚筆で塗ってます。今のところ目標は30枚。
欲しい人は6月の7,8,9日、豊田の橋の下に集まれ〜。

I'm making T-shirts for this awesome music/art festival happening in my home town Toyota Japan next month. I'm hand-painting each one!! If you want one, gotta go!!

くわしくはここ




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5/09/2013

エゴとセルフとユメとゲンジツ



I Am You と You Are I。この2つの絵は少し前に載せたBeginning of the Harmonious Dreamとあわせて3つで1つになっている。

上の絵は1年以上前に描いたもので、このブログにも載せたことがあるし、いろんなところでプロフィール用の絵として使っていたのだけど、今回の個展に出したくて他の作品になるべく溶け込むように少し手直しした。表現したかったものは自分自身、自我、エゴ。人間のエゴ。人間らしさ。文明社会。左脳の司る直線的で損得や過去や未来に縛られた世界。主観的世界。

そして、下の絵は今回個展のために書き下ろした。描き終わってみると偶然にも一枚目の絵から1年後の同じ月日だった。モデルは妻であるYu Cotton-well。描きたかったのは君、あなた、セルフ。二人称、観察者、自然世界。右脳の司る並列的で”今”という瞬間を生きる直感的な世界。しかし、あくまで自分というものがまずあっての相手を対象にしたかったので、客観ではなくて主観的に見たもう一つの主観でもある。

まず自分という世界がある。しかし、もし世界にあなたがいなければ自分の自我なんてあっという間に消えてなくなってしまうだろう。そして、そのあなたにはあなたの自我の世界が存在し、その世界を想像する時、僕はかならず自分を通してあなたを認識する。自分に足りないもの、自分に似ているところ、自分の好きなところ、自分の嫌いなところ、そういったものを投影しながら、それでも、あなたの世界を少しでも理解したくて想像する。そうして繋がった輪には小さな宇宙があり、その輪が次から次に繋がって大きな宇宙をも形成している。

そうして3つ目の絵。エゴとセルフが調和された世界。僕の夢でもあり、実は今の現実社会そのものでもあるかもしれない。人間の欲張りの罪深さから生まれた世界ではあるけれど、だからこそ愛があり、恋がある。血が流れ、痛みがある。そんな不安定で脆く弱いユメ。

今回の個展で最後に足されたこの3つの作品。他の作品に比べると、すごくパーソナルな意味合いが強い。震災を経た今の自分の立ち位置をあくまで個人的に描きたくて描いた。結局、どんな大きなことが起こっても、どんな大きなことを言ったって、僕ら人間が直面できるのは全体からみたらとても小さな個人的な世界がほとんどだと思うから。だから、いつもより磨き上げた完成度のようなものを求めず、日頃のスケッチに近い"Raw"な感じをあえて目指した。この3つをセットで買ってくれた人がいてとても嬉しかった。3人の子供にあげるらしい。



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5/05/2013

2つの世界

Between Two Waters。いろいろなものが2つに分かれている。ひとつを選ぶともうひとつの存在が気になる。Fair is foul, foul is fair。シェークスピアのマクベスの一句。対極にあるものについてまわる矛盾の存在。僕にとって生きるということはその間を行ったり来たりする行為そのものなのかもしれない。



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