7/31/2009

数字の不思議


突然だけど9の倍数(9, 18, 27, 36, 45...)のそれぞれの桁の数字をたすと9の倍数になる。

例1)9 x 7 = 63 >>>6 + 3 = 9
例2)9 x 55 = 495 >>>4 + 9 + 5 = 18

よくある心理テストのようなトリック(好きな数字を選んで、それに足したり掛けたりして、答えを導くっていうもの)をやらされたときにふと気づいて、説明するとややこしくなってしまいそうだけど、10進法が考えられたときに必然的に生まれた性質で、とにかく9が10より1つ小さいっていうのが原因して成り立つ現象だと思う。


小さい頃から算数、数学が得意で一時はその方面の学校にも行った。
今は一見数字と関係のない仕事をしているようにも見えるけど、黄金比をはじめとしてけっこう芸術にも数学的要素はたくさんある。
人が美しいと判断するものにいったいどれくらい数学的、科学的計算ができるのかは分からないけれど、数字というのはとても奥深く不思議なコンセプトだと思う。

たまにふと数字の形そのものに異様な違和感を感じることがある。
それは独特の形をして、それぞれに込められた意味のようなものをこっそりと、でも力強く示している。それは世の中に存在する量や数っていうコンセプトをわかりやすくするために考えだされたはずなのに、まるでそれだけで一人歩きをしだしたように、強烈な存在感を持つ。たぶん、数字が考えだされる前から、もともとそれは世界に存在していて、数字という顔のようなものをつけられる事でその存在感が強まったのかもしれない。

なぜ人は数字が10個でひとかまりだとこんなにも便利だということに気づけたのか、それともそれはもう必然だったのか。その数字を使って人はここまで進化を遂げ、星までの距離とか、世界に存在するお金の量とか、もう手に取ってみることは不可能な数字が身の回りにはあふれている。

蛇足だけど、僕は数学は得意なのに、音で数字を聞くと、その数をイメージするのに時間がかかる。電話番号とか住所を耳できいても、ただの音の羅列で数字をイメージできない。あと、数を数えるのも苦手で、同じ数字を繰り返してしまったりする。
そして、世の中には根本的に数字が苦手だという人がたくさんいる。
とにもかくにも数字は僕の頭をつかんでゴチャゴチャに掻き回して離さない。


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