9/07/2016

美術部第10回:抽象画


無事大量のゾンビを描く大仕事を終えました。詳しくはまた公開されてから発表しますので乞うご期待。


さて、記念すべき美術部第10回は抽象画の会。大学のころ授業でやった実験的なペインティングを共有できたらと主催させてもらいました。
本当なら実演したいところだったけれど、時間も限られているし、ざっくりとアクリル絵具について説明。おそらく情報ばかりでよくわからなかっただろうなと思うけど、こういうのはとにかく体を動かしてみたほうが早い。


自分の描いた完成品が上。なんだか掴みどころがなくて、とても途中っぽい。時間が来て終わったから実際途中なのだけど、まぁ中途半端だな。試しては塗り、削り、また塗りを繰り返すこの作業。行き当たりばったりなのが作業の面白さではあるけれど、全体的にこじんまりとしたことを繰り返した結果こじんまり感を抜け出せなかった。下準備としてサンプルで適当に作った下の絵のほうがまだ面白い。何度となく言っていることだけれど、自分の精神状態は面白いほど絵に出てしまう。きっと主催者として大きな失敗をしないようにうまくこなしたいと思っていたのだろうな。

なにはともあれ、みんなそれぞれに面白い抽象画を描かれていて、変な言い方だけど、いいなぁと思った。




さて、家に帰ってふと気になって大学の頃に描いた抽象画が残っているかなと探してみたらちゃんとアーカイブしてました。すぐ下のタイル状のが今回の美術部と同じように実験的にいろいろ試したもの。約3時間の1回の授業でたしか全部描いたと思う。そしてその下のは、Abstraction (抽象化?)のプロセスを学ぶための授業で左のリアルなものから順にどんどん抽象具合を強くしている。

当たり前の話だけど、抽象と具像、なにも相反するその2つにすべてはっきり分けられるわけではなく、その間は段階的に繋がっている。しかもその間をいったりきたりする自由が作り手にはいつも与えられている。構図を考える時は、シンプルに抽象化された形から始まり、細部を足していくなかでリアルになっていくけれど、さらに寄っていって拡大されたミクロな世界はまたとても抽象的な色や形の組み合わせでしか無くなる。まるでカメラのピントを合わせるように、現実世界で見てるときと同じ距離でみる時だけリアルであるだけで、それ以外の焦点の時には抽象的な別次元の世界が存在するみたいだ。そして、その現実的に見えるかどうかの距離感は、人によって微妙に違うのかもしれない。









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