1/25/2010

メディテーションについての考察

去年の春頃から週に1度メディテーションを始めた。
要するに日本語でいうところの座禅、もしくは瞑想。でも、日本のような仏教的意味合いはやや弱い。メディテーションをするといっても、うちの奥さんのようにそのやり方をちゃんと教わってやってるわけではなくて、簡潔に奥さんに教えてもらったことや、昔大学でとった宗教学の授業の内容や、今までつちかってきたあくまで個人的な哲学をひっくるめて、部屋を暗く静かにして、1時間ばかり自分の心と見つめあう。基本的にはそれだけ。きっといろんなやり方があるのだろうし、何が正しいとかいうよりは結局のところ自分の中から答えを見つけていくものだと思うけど、その自分なりの方法をとにもかくにもここに書き留めてみることにした。誰のためというわけでもないけれど。


まず、心を無にするというわけでもなくて、僕の場合、頭に思いつくものを次から次に受け流すようにそのままの形で自然に考え続ける。ほとんどこれだけで終わる時もあるし、むしろその方が多いかもしない。でも、それでも自分が何を考えているのかがすごくわかるので、個人的にはそれでいいと思っているし、それなりに満足感もある。

次に、そんな風に考え続けながら、そんな自分を少しずつ客観的にみようと試みる。自分の手や足や呼吸やいろんな身体の部分を意識しながら、自分自身を少し上から見下ろすような、少しずつ意識が上に上に登っていくような感覚。飛行機の上から小さな家や人や車をみると、その人たちの生活や意識をイメージするのだけど、その感覚を逆にしたような感じ。

そうして、いろんなことを考えている自分と、それを空高く遠くから観ている自分が断続的に繰り返されて、最終的にはそれが何かまるく凝縮されたものに収束していく。自分の中心と広い広い世界が繋がってひとつにまとまってゆくような、うまく言葉では説明しづらい感覚。

うまくいくと、非常に心と身体が軽くなったような感じで全ての問題やストレスがとても小さく感じられて、それからしばらくはいろいろな物事を冷静に能率よく片付けられる。少なくともそんな気持ちで生活できる。ただ、メディテーションをしている最中は、メディテーションによって何かを得ようとか、良くしようっていう目的意識をできるだけ排除できた時の方がうまく集中できるし、そうあるべきだと思う。

あと、ついでだけど、クライミングの時に1分や2分の短時間の瞑想で、格段に集中力を上げられる時があって、これは実質的にとても役に立つと思う。


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