1/31/2016

Vigor


友人の結婚式のウェルカムボードを描かせて頂いた。
長いアメリカ時代を一緒に駆け抜けたとても信頼する友人の一人。週末都内で式を挙げた。

電撃結婚だったということもあって相手のことは実はまだ全然知らないのだけれど、二人のことを思って描き始めた時に強く頭に浮かんだのは、なぜかとにかく大きいものに立ち向かう姿。彼とはクライミングを通して親交を深めたということもあって、ヨセミテのエルキャピタンという大きな岩山が頭に浮かんだということもあるし、その少し前に大阪で太陽の塔を見て、大きいものに圧倒され、憧れたということもあるかもしれない。単純に大きいというだけで、心が躍るあの感じ、偉大で崇高なものに直面しているという緊張感、そういう思いが頭を駆け抜けたのを覚えている。描いていく工程の中で、わからないなりに二人の関係を想像していたら、次第に余計な色は省かれていって、いつの間にか鳥は純白に、木々の葉っぱは桜になった。力強い躍動と静寂、大きな壁なるものへの尊敬と畏怖の念、そして無謀にもその壁に挑戦していく愛すべき馬鹿さと、その全てを包み込むような優しさ。そんなことを今この絵を見て思う。まだ生まれたてのこの絵が生まれたての友人家族とともにこれから紡いでくれる物語が楽しみだ。





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