12/31/2016

サルトシ

2016年もあとわずか。
いろいろ書きたいことがいっぱいあったのだけれど、時間がなくなってきたし、最後くらい少しゆっくりしようと思うので、また次の機会に。

2017年も引き続き宜しくお願い致します。

12/19/2016

Figure Drawing #61


少し間が空いてしまったクロッキー。せっかく最近気に入っていたところは理由はわからないが開催されなくなってしまい、再開の目処もないらしく、もんもんとしていたので、ちょっと遠いけれど、少し前までお世話になっていた銀座のクロッキー会にお邪魔してきた。

少し鈍ってる感じは否めなかったけれど、楽しむことができました。
スキャン後にコントラストをあげているので見た目にはわからないと思うけど、なんか線の感じが違うなぁと思っていたら鉛筆を間違っていたことに、あとから気がついた。ダンスをやっているせいかとても姿勢が良く、キリッとしたモデルさんで、もっとしっかり描きたかったので、もったいない。

さて、この銀座のクロッキー会も、訳あってたぶん次は行かないかなという気もするので、改めてクロッキー難民です。どっか近くていいところないかなぁ。





12/15/2016

ハナ


ちょうど一年前に個展をさせて頂いた中目黒の美味しいレストラン、シェリールカブレにて12月15日からグループ展が始まります。花をテーマに1点描かせてもらいました。来年1月末までやってます。どうぞ気楽にお食事がてら寄ってみてください。(上は作品の一部。)
I'm in this group show at this restaurant in Tokyo, where I had my solo show a year ago. It goes from Dec 15th till the end of Jan 2017. The theme was simply "flowers," and I just dropped off a freshly made painting. Please swing by if you're around!


12/06/2016

美術部第12回:Still Life

Still Life(静物画)を描こうということで、参加者おのおのに好きなものを持ってきてもらって、テーブルの上にランダムに並べて描きました。

好きなものを描く、というのは僕が絵を描く上で一番土台にしているもの。子供が恐竜だったり、車だったり、女の子だったりを描くのと同じで、自分が何かを好きだと感じた時に、絵を描くという行動が、一番体にしっくりと馴染む。よく見て、認識して、自分というフィルターを通して記録する。逆にいうと、描くという行動を通して、その対象に対する自分の感情を実態を伴った何かとして認識することができる。

またよく思うのだけど、自分が今、何が好きかというのは、自分の潜在意識に結びついていて、好きな理由を理屈的に並べることはできるけれど、結局は好きという感情が先に起こり、あとから意識がそれを正当化しているような気がする。もともともった自分の特性とか、そこに至るまでの記憶の積み重ねが、何を好きになるかを意識するよりも先に選択しているんじゃないか。意識して未来に好きになるように努力することはできるけれど、現時点で好きなものは理屈をともなった意識の選択ではないと思うのだ。

そして、僕たちは思った以上に好きなものでできている。好きなものは正しくみえるし、美しくみえる。好きなものを共有することで、自分自身を共有し、それを否定されれば少なからず傷つく。好きな人が好きなものを好きになり、自分が好きなものと同じものが好きな人を好きになる。そうやって好きの範囲は広がり、その輪の外のものは、興味自体がないか、醜く見えたりする。そうやって好きとか嫌いが世の中の見え方を色付けしていくのに、もともとの感情は常に変わり続ける。好きだと思っていたものにもいずれ飽きがくるし、嫌いだったものでも距離を置けば懐かしく感じたりする。

一方、愛とは意識を伴った選択だ。極端に言えば嫌いなものだって愛することができるわけで、いわば自分の変わり続ける潜在的な感情に対する意思の決定の表明のようなもの。人を、何かを本気で愛することは、好きで居続けることではない。変わり続ける自分の感情を理解し、それでも、注意深く耳を傾け、時間を分かち合い、受け入れ続ける覚悟を持つということだ。そして、好きだという気持ちに意識の力が上乗せされた時の浸透力は凄まじい。


気がつけば熱くなりすぎて絵を描くということから話がすっかりそれてしまったけれど、でも、そんなに関係ない話でもなくて、僕が絵を描くということは、自分が好きだと思ったものに対する愛情表現なのだということが、ここ数年でやっとわかってきたんです。

そんなことを思った美術部第12回。みんなそれぞれに何かを感じて何かを残してくれたんじゃないかと。