11/23/2015

弾ける


Yuの個展が無事終わった。今までの個展では感じたことのないエネルギーの渦巻く空間だった。単純に動的でエンターテイメント性が強かったというのもあるけれど、少し油断すると飲まれてしまいそうな何かが蠢いていた。人それぞれの思いがあって、それはいろんな形で蓄積されていて、でも良いものも悪いものも、いずれは手放さなければいけなくて。そういういろんなものが風船が割れる音とともに弾けていた。来た人がそれぞれに何かを開けて何かを置いていったような気がした。

いろんな過去への思いがあって、いろんな未来への予感がある。
人のルーツや表面的な違いを受け入れたいと努めていたら、その違いは実は些細なものだと気付き、深いところではみんな同じに今を一生懸命に生きているだけだと思い知った。それなら、まずはそのことを祝いたいという願いが込められていた今回のインスタレーション。
すべては流動的で、作品も来た人に合わせて変化し続けるという作家としてのスタンスが随所に現れていたように思う。

お疲れ様でした。
来てくれてありがとうございました。





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