マルカフェには、文藝部やボードゲーム部などいくつか部活動があるのだけれど、文藝部はなんと文藝誌まで出版されている本格ぶり。きっとあの場所のあの妙にワクワクする雰囲気は、もともとアトリエだったという改装前から引き継がれた、好きなものを好きなように、でもとことんやるというような思いが、滲み出ているからかもしれないと勝手に想像する。
そのマルカフェで2ヶ月ほど前に美術部なるものが立ち上げられるときいて、こりゃ是非巻き込まれたいと思い第1回目から参加し、つい先日もその第2回目が開催されたので行ってきた。細かい内容はめんどくさいので割愛。皆さんの絵を見て、着眼点をきいたり、仕事のスタンスの話なども聞けて本当に良い刺激がもらえる。今回は自分にとっては久しぶりのFigure Drawing。オーソドックスなデッサン(下の絵)は久しぶりなのでだいぶ邪念が多く衰えていたけれど、スケッチブックにペンで描く方(上の絵)は、最近よく描く方法なので割とリラックスして描けたと思う。
今回マルカさん(下の絵)を描いている最中にも考えていて、描いている時によく思うことなのだけど、物事の境界線は実はとても曖昧で、その曖昧さを曖昧なまま描きたいなと思う。たとえばエプロンとスボン、またソファはほとんど黒だった。それを頭は理解している領域ごとに境界線を作ってしまう。しかし実際は混ざり合いながら存在しているんじゃないかと思うし、そしてそれをそのまま描けたらいいなと思う。目や鼻や口だって、頭でそこに目や鼻や口があると知っているから線をつけたくなるけれど、実際にそこには線がないことが多い。全ては描けないし、何も描かないわけにもいかない。何を描いて何を描かないのか、そのせめぎ合いが一番難しいところではあるけれど、突き詰めると描く人が各々で勝手に決めてしまえるわけで、それがその絵の味になり、そこが一番の面白さになっていく気がする。
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