3/01/2011

仕事に対するスタンスなど

2月は比較的、仕事がそんなに忙しくない月である。
にもかかわらず、今月はいつもより多く週末勤務があった。つい2日前もクラスのあとに仕事があった。それでも、平日は暇だったりするし、もともと短い月なので、月の決算は少ないらしい。もともと、忙しさの波の激しい業界であるし、気がつけばもう7年目にもなるので、そんなに取り乱す事もなく、忙しければ働くし、暇な時はさぼる。
しかしながら、体だけ大きくて肝っ玉の小さいうちの社長は、忙しくても、暇でも、とにかくいつも取り乱している。彼の絵描きとしての腕前とプレゼンをして人を惹き付ける力は、ものすごいと思うけれど、彼のマネージメントのまどろっこしさや、感情に流されすぎる判断力には、もうとっくの昔に愛想を尽かしたつもりでいたけど、やっぱり直面するたびにげんなりする。

ウチは年収計算なので、残業しても給料が増えない。(正確には仕事の多い月は臨時ボーナスが出たりする時もあるけれど)なので臨機応変に自分なりに調整するようにしている。どうしようもなければがんばって働くし、多少の質を落としてでもスピードを上げたり、回せる仕事はできるだけ他に回す。動かせない休日の予定は動かせないと主張する。一般的な日本のサラリーマンにしてみれば、とても甘い戯れ言のようにみえるかもしれないけれど、この国は自分の時間(もしくは家族の時間)がもっとも大切で、それはそれはもう意固地になってでも自分でしっかりと主張し守っていくべき、というような雰囲気があるので、自分も少しそんな影響を受けたスタンスになっていると思う。

それでも、アメリカ流のある意味身勝手な自己主張を取り入れつつも、日本風の労働への忠誠心のようなものも大切にしたいと思っている。ただ、ウチの社長は金に固執しすぎるばっかりに、人材の大切さというもの、とくにこの絵を描くという数値化しづらい能力の重さを、いまいち軽く見ているので、身を削るほどの忠誠心は無意味に自分を疲労させてしまうだけだと正直思ってしまっている。だいたいこんなに人の入れ替わりが激しく、有力なひとが次々にやめたり、首を切られたりするような会社に忠誠を誓っても、自分の首を絞めるだけだ。なんだかとても悲しい事だけれど。


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