11/17/2008

気になる



僕は小さい頃からすごく人の顔色を気にする性格をしている。
他人の事ばかり気にして、自分がいまいち無いような気がして落ち込んだこともあった。


それは自分の創るものにも影響してて
誰かのために何かを作るとき、その受け取る人がどう思うかが、良くも悪くも非常に頭をよぎる。そのせいでなかなか先に進めなくなることも多々ある。


一時期、そんな自分の性格を利用して、一般的に自己表現から産まれるはずのアートを、自己主張をできる限りなくして他人の事だけを意識したものにできたら、それはそれでひとつの個性になるんじゃないかと試行錯誤したこともあった。(ちなみにFine Artが自己表現(expression)であるのに対して、Commercial Art(イラストとかグラフィックデザインとか)は主にそういう他人からの注文を表現するもの(Communication)なので、結局、今はそういう仕事をしてるんだけど)


でも、そんな自分のアタマで考えることは、他人の事を思っていても、結局は自分のアタマだから、人の事を思っている振りをしているのかもしれない。

それに、どんなにみんなに受け入れられたいと思っても
当たり前のようにみんな考え方が違うから、ひとつの考え方を受け入れる事で、どうしてももう一方のことを拒否してしまう事なんていくらでもある。

完全なニュートラルなんて不可能なんだろうか?

でも、できることならより多くの事を受け入れて、より多くの人に受け入れられたいと思ってしまう。それは単なるエゴなのかもしれないけど。


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